fc2ブログ

記事一覧

劇薬レッスン⑥球2ケ並べ

今週の劇薬は「自分は良いが、他人に危害を与える」と言う意味で恐ろしい劇薬です。
たぶんそういう理由なのでしょう、効果抜群なのにレッスン書で見かけることはめったにありません。


対象は「シャンク病」です。

「シャンク」と言うのは、クラブフェース面の極端にヒール側(シャフトのついている側)でヒットしてしまい、いきなり右45度に飛んで行く、ミスショットの中でも最もスコアを乱す最悪のミスショットです。

ですから、「ゆっくり確実に治していきましょう」などと悠長なことは言ってられません。次のラウンドの予定日までにぜぇぇぇーったいに治さないといけません。



そこで有効なのが「球2ケ並べ ドリル」です。
     ↓
田中ブログ16-1
本来の球の先に、もう一つ球を置きます(球と球の間隔は、球1ケ入る位)


そして手前の球だけ打ちます
     ↓
田中ブログ16-2
田中ブログ16-3


シャンク病の人は、2球とも飛んで行ってしまいます。

打ってはいけない先側の球に、ヘッドの先が当たってしまうと、野球のファールチップの状態で右に飛び、練習場なら前の打席の人に当たって怪我させてしまいます。(アカンガナ

でもすぐに、自分のヘッド軌道が、こんなにずれているという事がしっかり自覚できるので、その日の内に治ります。(前の打席に誰もいないことを確認してやりましょう)

そもそもシャンクがでる原因は・・・
アドレス ⇒足と球の距離が近すぎる。
トップ   ⇒フラット過ぎる。
ダウン  ⇒右膝が前に出る
インパクト⇒前傾が起き上がる。

等の問題が何か一つはあるはずですが、その問題点を矯正中でも「球2ケ並べ」で練習するのとしないでは完治までの時間が大幅に変わってきます。


PS : 今まで私が出会った中で1番の重症シャンカーのS氏に初めてこのドリルをやってもらった時、手前側の球を空振りし、先側の球を真芯で捉え、真っ直ぐに唸りをあげて飛んで行くモニターの映像をただじっと見つめた日のことを思い出します。
その日のS氏のダントツ1番の真っ直ぐ遠くへグングン飛んで行く弾道を見ながら、喉まで出かかった「ナイスショット!」を飲み込んだ思い出です。
スポンサーサイト