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○割しか知らない事⑦飛ぶアイアン

先週は「飛ぶドライバー」のお話をさせて頂いたので、今週は「飛ぶアイアン」のお話です。


かなり以前から「飛ぶ!」をうたい文句にしたアイアンをよく見かけますよね。
しかし、いきなり結論から言うと、「飛ぶアイアン」というのはこの世に存在しません

有るのは、5番アイアンのヘッドに7番と刻印してあるだけです。(同様に7番アイアンのヘッドには9と刻印してあるだけ)

そんなアイアンに買い換えて
「いつも5番で打つショートホールが7番で届いたわ!」
と喜ぶのは、
いつもLサイズの服を着ている人が、ダイエットもしてないのに、Lと書いてあるタグをSと書いてあるタグに貼り換えて
「痩せたわ!」
と喜んでいるのと同じです。

いやそんな事ないというクラブメーカーがあるなら、「1番手飛ぶ!!」を売り文句の、7番アイアンでロフト34度のクラブを作ってください。まっ先に私が購入させて頂きます。

今、大手メーカーで「飛ぶ!」とうたっているクラブは、番アイアンで、ロフト26度・長さ38インチです。
ですから私が愛用している
スリクソン Z-TXの番アイアン (ロフト27度・長さ37.5インチ)よりも飛びます。
      ↓
田中ブログ21-1


もちろん、それらの事を理解した上で「飛ぶアイアン」を使っている分には何も問題ないんですが、なぜこんなに飛ぶのかを知らずに、メーカーのカタログやHPに記載してある
「新素材フェース!」&「高反発設計!」&「新開発 弾き系シャフト!」
のおかげ(それらのおかげも微妙にあるんでしょうが)と信じていれば、
「最近、弾道が低くなったな~」
「グリーンで球が止まらんな~」
「スイング悪なってんのんかな~」
「もうちょとすくい気味に打ったろ」
とか考えて、スランプにはまり込みかねません。

何も悪いことをしていない、ただメーカーの売り文句を素直に信用した一般アマチュアがスランプになったり、飛ぶようになったと勘違いさせたりと、なんと罪作りな「飛ぶアイアン」なのでしょう。

そんな被害者が出ないように、是非、カタログやHPに
「このアイアンが2番手飛ぶ!のは、新素材フェースで0.1番手、高反発設計で0.1番手、新開発 弾き系シャフトで0.1番手、少ないロフト角度で1.2番手、シャフトが長めで0.5番手、全部足して2番手です」」
と書いてください。

それはなんぼ何でも無理な注文でしょうが、
先日、良心的なクラブを発見しました。
     ↓
田中ブログ21-2
キャスコ / ドルフィンアイアン

ソールの7の刻印の横に30の刻印があるでしょ。
ちゃんと、このアイアンは
「7番ですが、(ノーマルロフトの34度より4度立ってる)30度です」
と公明正大、明明白白に表示してあるではないですか!
その心意気に拍手を送りたいと思います。

ついでにオレにも拍手を!!ナンデヤネン
 (来週はもっと過激だよ!)

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