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名言・格言④捨てラウンド

数々のアマチュアタイトルを奪取し、JAPANナショナルチームの監督も務められた阪田哲男氏の著書「ゴルフ力の鍛え方」(学研)の中に、「捨てラウンドを定期的にしましょう」との記述があります。

「捨てラウンド」とは、スコアを捨てて(度外視して)練習の気持ちでコースをラウンドするという意味です。
それを「捨てラウンド」と造語を作ったのが阪田氏かどうかは分りませんが、私はこの著書で初めて目にしました。
とても的を得た造語だと思います。

ゴルフが他のスポーツと違い特異な点の一つに「本番と練習のフィールドが別々」という点があります。
「練習は練習場でする」のはゴルフくらいしか思いつきません。ネットで囲まれた所で人工マットで練習します。
卓球で例えるなら、練習はちゃぶ台でして本番は卓球台でするとか、ボウリングの練習は廊下でして本番はボウリング場でしているようなものです。
野球でもサッカーでもバスケットボールでも、本番と「全く同じ環境」で「自分が納得いくまで反復練習」が出来ます。

ゴルフも同じように、朝の1番ホールのティーグラウンドでフェアウエーに向かって20球練習して21球目を打つ前に
「それでは皆さん、今から本番スタートするわね!」
というようなことが可能なスポーツなら世界のゴルファーは今よりきっと上手くなっているハズです。

でもそれは現実には不可能ですので「捨てラウンド」が重要な意味を持ちます。
ゴルフコースという本番のフィールドで「練習マインド」でラウンドする為にはスコアカードを持たないことです。
そうすると考え方が180度変わります。

いいスコアで回りたい。(=出来る範囲内のことを確実にする。)
例:フェードが得意だからフェードで攻める。 花道からパターで寄せるのが得意だからパターで打つ。

という考え方が・・・

いつかこんなことも出来るようになりたい。(=出来る範囲外のことをしてミスの出方を知る。あるいはまぐれで成功して新しい世界を垣間見る。)
例:フェードが得意だがドローを打ってみる。 花道からパターで寄せるのが得意だがサンドウエッジや9番アイアンやユーティリティーで打ってみる。

ゴルフ仲間とコースを回っている時はなかなかそうもいかないので「捨てラウンド」をするのは、一人でフラッと行ける河川敷コースなどが最適です。
私も幸いなことに近所にそんなコース(京阪ゴルフ倶楽部)があるので、私と同じように一人で来ている知らないおじさん達と組み合わせてもらって「捨てラウンド」をしています。
もちろんそんな時はプロ協会のネーム札を隠しています。そうしておかないとつい得意技でええとこ見せようとしてしまうので。。。⇒イワユル ジイシキカジョウ



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