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生徒さんとの会話⑳シニア打法

Yさん(男性・69歳)はゴルフ歴40年で、若い時は70台で回ったこともある上級者です。



Y 「ここ数年、みるみる飛距離が落ちてきて、快心の当たりでも200y飛ばんようになってきましたわ。」

私 「加齢と伴に、飛距離が落ちる原因で、一番多いのは、トップで肩が90度 回らなくなることです。」

Y 「私は、90度 回ってますか?」

私 「75度ですね。」

Y 「自分でこのビデオ見ても、それ位しか回ってないのは感じてましたが、頑張って回そうとすると苦しいし、芯に当たらないんですわ。」

私 「たまに、レッスン書に、トップで手が頂点に達する前に、下半身はダウンスイングの動作を始めましょう。と言うのを読んだことあります?」

Y 「あります、あります。若い時はその動きをよく練習したもんですわ。」

私 「やっぱり・・・、それをよく練習した形跡が見てとれますわ。」

Y 「そもそも、『それをよく練習したと見られる』時点で、それをやり過ぎてるんでしょうね。」

私 「その通り!さすがよく解ってらっしゃる。若い時はそれがオーバースイングを防止したり、ヘッドスピードにプラスの要因になる場合も多いんですがね。」

Y 「どんな意識で練習したら良くなりますか?」

私 「ダウンスイングの始動のイメージを『下半身から』と思わずに、左膝・左腕 同時スタートと思って打ってみて下さい。」

Y 「ホンマや!それで打ってるのをビデオで見たら、勝手にトップで肩が90度回ってますわ。」

私 「でしょ。ヘッドスピードも36が39に上がってますね。ほら、今200y越えましたよ。」


※ シニアになると、どうしても、トップが小さくなり、それに比例して距離が落ちてきます。
Yさんの場合は、トップからダウンの切り返しのイメージを変えてもらうことで大分解消できました。

他にもトップを大きくする方策は、
「スタンスを狭くしてみる」
「クローズスタンスにしてみる」
「テークバックで、積極的に左膝を右膝に寄せてみる」
とかが、主に考えられます。

シニアに限らず、体が硬い人は、自分に合った方法を見つけて、肩を90度回すことを諦めてしまわずに挑戦し続けてけて欲しいと思います。


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