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生徒さんとの会話(21)プッシュドロー

Hさん(44歳・男性・ゴルフ歴10年)は、ドライバーがいつまでたっても苦手ということで、先月からスクールに入会されました。


H 「このモニターの弾道を見たら、右にも左にも大きく曲がって、まっすぐ真ん中に飛んで行ってるのは、ほとんど無いですわ。」
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田中ブログ45-1

私 「右へ飛んでから さらに右へ曲がったり、左に飛んでから さらに左へ曲がったり・・・、でも時々 左へ飛んだ球が右へ曲がって真ん中に戻ってくるのも有りますね。」

H 「ホンマに、この機械よく出来てますわ。コースに行ってもいつもこんな感じです。」

私 「一つだけ、Hさんが、何百球打っても出ない弾道があるんですが、自分で気が付いてます?」

H 「そんなん有るんですか?いつも七色の球が出るし、ミスショットの総合商社やと自分では思っているんですが・・・」

私 「一つ取り扱ってない商品が有りますよ。それはプッシュドローです。つまり、右へ飛んでから(=プッシュ)左へ曲がる(=ドロー)弾道です。」

H 「言われてみたら、コースでも、『あっ、ちょっと右に飛んだ・・・でもドローして真ん中に戻ってきた』言うのは無いですわ。その反対の『あっ、左に飛んだ・・・でもスライスして真ん中に戻ってきた』言うのは、しょちゅう有ります。」

私 「そうでしょ。ドライバーが一番苦手クラブと言う人は、ほとんどがそういう傾向です。」

H 「じゃあ そのプッシュドローがわざと打てるようになれば、ドライバーが得意になれるんですね。

私 「そうです。じゃあ一番簡単な方法でプッシュドローを打ってみましょう。」

H 「ゴクリ!」

私 「まず、アドレスで肩をクローズ(=目標より右に向ける)にすれば球は右へ飛びます。そしてクラブフェースはフックフェース(=目標より左に向ける)にすればドローします。」

H 「アドレスでその2点を変えるだけで、スイングはいつも通りでいいんですね?」

私 「はい。」

H 「それでは打ってみます。」

(10球ほど打ってみたら・・・)

H 「インパクトの手ごたえが全然違いますね! 最高距離も15ヤード更新しました!」

私 「方向・距離・芯に当たる・・・三拍子揃ったでしょ。」

H 「でもこんな安直な方法で、ずっとやって行って良いんですか?」

私 「スイングを改造したわけでは無いので、将来プッシュドローがかかり過ぎるようになれば、アドレスをある程度 元に戻したらいいだけですから心配要りませんよ。」

H 「憧れのドローボールが、こんなに簡単に打てるなんてビックリですわ。」

私 「他にもいろんな方法が有りますが、その人に合った方法を採用すれば、よりスイングが綺麗になって行きます。」


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